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オボたろう

突発!オーケストラ日本むかしばなし
「オボたろう」

むかしむかしあるところ、具体的に言うと18世紀のウィーンに、ファゴットじいさんとクラリネットばあさんが住んでおりました。

ファゴ「ワキ役ですねえ」
クラ「ワキ役ですねえ」

おじいさんは山へ芝刈りに行こうとしましたが、道に迷って行方不明になりました。
(ファゴットはおとぼけなのです。仕方ないのです)
そしておばあさんは、ドナウ川のほとりに洗濯に行きました。すると…

ずんたった
ずんたった


三拍子の華麗なワルツのリズムに乗って、巨大なが流れてくるではありませんか。

クラ「ていうか、別の昔話混じってるーー!?」

おばあさんはその竹を家に持ち帰るとナタで一閃。
すると中から、月から来たお姫様オーボエを持った男の子が出てきました。

おばあさんは、その子がオーボエを持っていたのでオボたろうと名付けて育てることにしたのでした。

***

月日は流れ、オボたろうはすくすくと育ちました。
言葉もすぐに覚え、「モーツァルトの新譜を買って来い」「早くしろ」などの会話もできるようになりました。

そんなある日。オボたろうは突然、「鬼ヶ島にオニ退治に行く」と言い出します。

理由を尋ねると、「オーケストラで俺よりでかい顔をされちゃ困るから」。
そう、最近、鬼ヶ島からやってきた弦楽鬼たちが、我がもの顔でウィーンを牛耳っているのです。これはいけません。

おばあさんは、おやつにザッハトルテ(ウィーン名物のチョコケーキ)を持たせて、オボたろうの旅立ちを見守るのでした。

***

鬼ヶ島にむかうオボたろう。
道すがら、なにやらやかましい音がしたので足を止めます。どうやら動物が騒いでいるようです。
「なんだ、五月蝿いな」

よく吼える犬(トロンボーン)、甲高い声の猿(トランペット)、優雅なキジ(ホルン)の三匹。
こいつらが本気で鳴き始めるとマジで騒がしいので気をつけましょう。

「ふむ、だが腕っぷしは強そうだ。どうだ、僕と一緒に来い。うん、そうしよう」
勝手に決め始めるオボたろう。ちょっと待てとホルンが返します。
「だったら、そのザッハトルテをくださいよ。」
世の中はギブアンドテイク。まっとうな要求です。

何を言ってるんだ、これは僕のだ。そんな事よりオニ退治だよ、どうだい、ロマンを感じないか。それとも何か?獣の分際で僕に逆らおうとでも?」
「言い切りやがった……」
感受性豊かなのはけっこうなのですが、理屈が通じませんオボたろう。

***

そんなこんなで、鬼ヶ島に到着。
鬼たちは思い思いに集まり、アンサンブル(少人数の合奏)を楽しんでいます。

そこに飛びかかる、犬猿キジの金管たち。
華々しく輝かしいファンファーレを吹き鳴らすと、大爆発が起きて鬼たちが爆散しました。
どうあがいても、音量でかき消されてしまいます。

オボたろうはというと、後ろで大あくび。
「周りがバリバリやってる時って、やる気出ないんだよね」
木管楽器は、たいていこういう時は手を抜いているらしいよ!(実話)

「そんなのいいから、協奏曲やろうぜ!」
いいかげん飽きた様子のオボたろうが言い出します。
協奏曲というのは、一人主役がいて、あとの人は伴奏、という合奏形態です。

「誰が主役か、言ってみろ」

「ええーーーーー。」
犬猿キジと、鬼たちが、見事なハモりを見せた瞬間でした。ト短調でした。

こうしてオボたろうは、見事、鬼たちの頭領となったのでした。
めでたしめでたし。

***

クラ「帰ってこない……」


オーケストラの練習に行ったら、オーボエのソリストがあまりにもワガママなので、むしゃくしゃして書きました。

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2009年10月03日 ネタ コメント:2

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凹み気味の毎日でしたが、一気に元気になりました(笑)
オボたろう…
やられたぁ…(from 弦楽鬼)

2009年10月03日 ひぐま URL 編集


そんなにも受けた!?
ありがとうございますですよ。シリーズ化は思いつき次第になりますので、がんばって思いつきたいと思います。きっと。たぶん。おそらく。

2009年10月05日 たびび URL 編集













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